家が建たない時代?〜人手不足が家づくりに与える影響〜

こんにちは!長女がレコードを持ってきて家に鳴らす機会ある?(・・?と言われ、押し入れの奥からレコードプレイヤーを引っ張り出してきた代表の小澤雅志です(*^。^*)
それにしてもずいぶん久しぶりにレコードを見た気がします(*゜▽゜)ノ

さて
「夢のマイホーム」が、いつまでも夢のまま----そんな時代が現実になりつつあります。

これは都会での話、ですが、いずれ地方でも同じことが起こります。
というか、危機感がものすごくあります。。。


あるご夫婦が東京に土地を購入し、一戸建ての建築を依頼。

しかし半年以上経っても工事は始まらず、固定資産税や草刈り費用ばかりが積み重なっていく。

この背景には、深刻な「建設業界の人手不足」があります。

職人の高齢化と若手の減少は顕著で、大工の数は40年前の3分の1にまで減少。

今後20年でさらに10万人規模にまで落ち込むという予測もあります。

理由は明白です。「きつい、危険、汚れる」といった3K労働のイメージ、長時間労働に対しての低賃金。

そして育成の難しさです。

若い人を教える時間が自分の収入減につながる現実に、ベテラン職人も苦慮しています。

このような状況から、大手ハウスメーカーは工場でのプレカット材を組み立てる方式を主流にし、効率とコストを追求しています。けれど「世界に一つの理想の家」を求める施主にとっては、現場対応力のある職人が不可欠です。

しかし、人手不足の影響は施工品質にも及びます。

十分な検査時間が確保できず、金物の取り付け忘れといった施工不良が生じ、重大な事故の原因になることも。

実際、2019年からの6年間で、70%以上の新築に何らかの不具合が見つかっています。

これ、本当に由々しき事態なのです。。。


希望の住まいを「待たされる」のではなく、「建てられない」時代を迎える前に、今こそ業界全体が変わる必要があります。

賃金の見直し、働き方改革、育成支援----これらが整えば、再び"手に職"の世界が若者にとって魅力あるものになるかもしれません。

建築は「物を作る」だけでなく「暮らしをつくる」仕事です。だからこそ、この危機を見過ごしてはいけない。。。

わたしたちにできることはなんだろう。考えさせられることが本当に多い今日このごろです。皆さんはどのように考えますか?


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